※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれる場合があります。

子どもがプログラミングやりたいって言うんだけど、月2回で1万円くらいするのね…。始めても続かなかったら無駄になりそうで、踏み切れないわ。

その慎重さ、合ってます。というより、今すぐ教室に入れなくて大丈夫です。
プログラミング教室は、月謝も入会金も安くありません。だからこそ「始めどきを間違えたくない」と思いますよね。
ただ、元プログラマーとして言うと、教室が効いてくるタイミングははっきりあります。逆に言えば、そこまでは家で十分です。
- プログラミング教室に通える年齢の目安
- 月謝を払う前に、家で確かめられること
- 教室を検討していいタイミングの見分け方
読み終わる頃には、うちの子は今なのか、まだなのかが自分で判断できるようになりますよ。
プログラミング教室は何歳から通える?
結論から言うと、教室によってバラバラです。
| 教室 | 対象 |
|---|---|
| ヒューマンアカデミー ロボット教室 | 年中・年長〜(プログラミングは小学生から) |
| LITALICOワンダー | 年長〜高3 |
| QUREO | 小2〜中学生 |
| ITeens Lab | 小3〜高3 |
| アンズテック | 小3〜中3 |
| CodeCampKIDS Online | 小3〜中3 |
年中から通える教室もあれば、小学3年生からの教室もあります。数としては、小学2〜3年生をスタートラインにしているところが多いです。
対象年齢は「下限」であって「始めどき」ではない
気をつけたいのは、対象年齢が「この年齢なら授業についていける」という下限でしかないことです。
教室が示しているのは受け入れの基準であって、「いつ始めるべきか」までは判断していません。だから「小3から」と書いてあっても、小3になったら通わせたほうがいい、という意味ではないんですね。
年長・小1から通える教室が少ない理由
教室が本当に見ているのは、年齢ではなく文字が読めるかどうかだからです。
プログラミングは、命令ブロックを選んだり、うまく動かないときの表示を読んだりする場面の連続です。文字が読めないと、自分だけで試行錯誤を続けることが難しくなります。
文字が読めないうちに通わせても、家では結局、親が横について読んであげることになります。
実際、ヒューマンアカデミーのロボット教室は年中から通えますが、プログラミングが始まるのは小学生向けのミドルコースからです。
それまではロボットを組み立てる内容で、幼児向けコースは「手順通りにロボットを作りながら、自然と文字を読む力・数を数える力を養う」ことを到達目標に挙げています。
教材も同じです。Scratchは対象年齢が8歳から。低年齢版のScratchJr(5〜7歳)は、命令ブロックがアイコンで描かれていて、文字が読めなくても使えるように作られています。
読めるようになってからで間に合う

年長だと、まだ通わせるには早いのかしら……?

まずは文字が読めることが重要です。年長でも文字が読めるようになるまではいったん待った方が良いと思います。
プログラミングは、スポーツや楽器のような小さい頃から始めた人が有利になる世界ではありません。
大人になってから学んで、仕事にしている人もたくさんいます。
私自身、子どもの頃にプログラミングをやっていたわけではありません。
大学で教育学やプログラミングの基礎を学んだあとにこの世界に入りましたが、それでも仕事にできています。
自分の実体験をもってしても、まだ文字が読めないうちは焦る必要はないですよ!
プログラミング教室を検討する前に家でできること
実際にプログラミング教室に通い始める前に、家で本当に通うか検討するのが大切です。
- そもそも本人がやりたがってるか
- 作りたいものがあるか
そもそも本人がやりたがってるか
まず大前提として、子ども本人が「やりたい」と言っていないなら、教室に通わせる必要はありません。独学すらやらせなくて大丈夫です。
興味がないまま始めても、プログラミングを嫌いになるだけだからです。
プログラミングは、思い通りに動かなくて悩んでいる時間のほうが長い作業です。
「作りたい」という気持ちがない状態でそれをやらされると、ただ苦痛なだけなんですね。
プログラミングは「やらせなきゃいけないもの」ではありません。ピアノと同じです。弾けなくても困らないけど、本人がやりたいなら伸ばしてあげる。それくらいの距離感でいいと思っています。
そもそも学校でプログラミングが必修化されたのも、プログラミングそのものを覚えさせるためではありません。育てたいのはプログラミング的思考——順序立てて考える力や、試行錯誤する力のほうです。
これは教室に行かなくても、日常の中で育てられますよ。

作りたいものがあるか
教室を考え始めたら、まず「何を作りたい?」と子どもに聞いて、そのまま作らせてみてください。
親が課題を出すより、子どもが自分で選んだほうがいいです。子どもは、自分が挑戦してみたいと思えるものを選ぶことが多いからです。だから手が動きますし、できたら次はもう少し難しいものに自分から手を伸ばしていきます。
うちの5歳の息子が、まさにこれでした。プログラミングではなく、マイクラの話ですが。
マイクラには「レッドストーン回路」という、ゲームの中で回路を組める仕組みがあります。レバーを引いたら明かりがつく、みたいなことができるんですね。
息子が最初に作ったのは、レバーを引いたら2マス先のブロックが光るだけのもの。本当にそれだけです。でも自分でできたのが嬉しかったみたいで、そこから1年くらいずっと触っていました。
そして最近、隠しておいたレバーを引くと隠し扉が開いて、下の階段につながっている——という仕掛けを作っていました。

1年前は「ブロックが光る」だけだったので、正直びっくりしました。
この1年、誰かに教わったわけではありません。「次はこうしてみたい」と考えては試す、をずっと繰り返していただけです。
自分が作りたいものから始めて、少しずつ難しいものに手を伸ばしていく。この階段を自分で登っていけるかどうかが、独学でやれるかどうかの答えになります。
途中で止まったときの反応を見る
ただ、途中で止まることもあります。そこが判断ポイントです。
| 子どもの様子 | 判断 |
|---|---|
| 詰まっても自分で調べて、いつのまにか進んでいる | 独学でいい。まだお金を払わなくて大丈夫 |
| 「ここ分からないから教えて」と聞いてくる 「ここができたら完成しそうなのに!」と悔しがる | 教室を検討していいタイミング |
| 「もう作れないからやりたくない」「プログラミング嫌い」と、プログラミング自体を嫌がり始める | 今はやらせなくていい |
見分けるポイントは、「作りたい気持ちが残っているかどうか」です。
詰まっているのは同じでも、「完成させたいのにできない」と悔しがっているなら、意欲はちゃんと生きています。これは教室で解消できる詰まりです。
一方で「もうやりたくない」「嫌い」まで来ていると、詰まりというよりプログラミングそのものが嫌になりかけている状態です。
教室は分からないことを解消する場所であって、嫌いを好きに変える場所ではありません。教室に通っても、思い通りに動かなくて悩む時間そのものはなくならないからです。ここで通わせると、逆に嫌いを決定づけてしまうこともあります。
やめたがったら、それも答え
無理にやらせても身につきません。高い月謝を払ってから気づくより、家で分かったほうがずっといいです。
独学で伸びる子・教室が向いている子
独学で伸びる子には、次の3つの特徴があります。
独学で伸びる子の特徴
- プログラミングが好きな子
- 作りたいものがはっきりしている子
- 分からないことを自分で調べられる子
順番に解説しますね。
①プログラミングが好きな子
1つ目は、本当にプログラミングが好きな子です。
休みの日や、特に何もない時でも「あのゲーム、どうやって作ってるんだろう」「どういう仕組みで動いてるんだろう」と考えてしまう。ここまでくると、教室に通わなくてもどんどん伸びていきます。
好きなことに熱中している状態のほうが、結局は続くからです。
実際に働いていた現場でも、休みの日に「次のソフトどう作ろうかな」と仕組みを考えているような人は、仕事でもちゃんと成果を出している印象が強かったです。

私はそこまでプログラミングが好きなタイプではなかったので、余計にそう感じました。
②作りたいものがはっきりしている子
2つ目に見てほしいのが、「これを作りたい」がはっきりしているかどうかです。
作りたいものが決まっていると、何を調べればいいかも決まります。「敵キャラを動かしたい」と思えば、その方法を調べればいい。ゴールがあるから、調べる方向に迷わないんですね。
逆に、作りたいものがない状態で独学しようとしても、何から手をつければいいのか分かりません。
これは私自身がそうでした。「プログラミングの勉強しよう」と思って始めても、作りたいものがないのでゴールがない。結局、続かないんですよ。

だから、子どもが「マイクラでこういうの作りたい」と言い出したら、それはかなり強い状態です。
③分からないことを自分で調べられる子
最後は、分からないことを調べるのが苦にならない子です。
プログラミングをしていると、「何が分からないのかが分からない」という場面が必ず出てきます。ゲームやソフトを作っている途中で、どこでつまずいているのかすら見えなくなる状態です。
私自身も、新人の頃はずっとこれでした。
ここを自分で調べて抜け出せる子は、その後に別の壁が出てきても、また自分で抜け出せます。だから独学でも進んでいけるんですね。
教室が向いているのは「分からない」と言える子
一方で、「何が分からないか分からない」ところで止まってしまう子は、教室のほうが向いています。
ポイントは、どこが分からないかを説明できなくていいということ。「全然分かりません」で大丈夫です。
現場でも、私が「ここが分かんないです」「正直、何も分かってないです」と言うと、先輩は「じゃあ一行ずつ読んでいこうか。ここは何やってるか分かる?じゃあここは?」という感じで切り返してくれました。
それをやってもらって、初めて自分がどこで止まっているのかが見えてきます。
教室の講師も同じことをしてくれます。この切り返しをしてくれる人がいるかどうかが、独学との一番の違いです。
ただし、手を挙げられない子は注意
逆に、人に質問するのがどうしても苦手で、手を挙げること自体ができない子だと、教室に入ってもうまくいかないかもしれません。
講師は、聞かれて初めて手助けができるからです。黙って止まっている子には、気づいてもらえないまま時間が過ぎてしまうこともあります。
「分からない」と言えるかどうか。ここは無料体験で必ず見てほしいところです。
「教えて」と言われたら、教室を検討していい
家で詰まって「ここ分からないから教えて」と言われても、親が答えられないことがほとんどだと思います。親世代が習ってこなかった分野なので、これは当たり前です。
私も現場では、ずっと先輩に助けられてきました。一人で何時間も止まっていたことが、聞いた瞬間に進む。プログラミングは、聞ける相手がいるかどうかで進み方がまったく違うんですよね。
なのでこの段階まで来たら、聞ける相手を用意してあげるのが一番早いです。
とはいえ、いきなり入会しなくて大丈夫です。多くの教室に無料体験があります。実際の授業を受けたうえで、保護者面談で料金や辞め方まで聞ける教室もあります。
特にこんなお子さんなら、体験を受けてみる価値があります。
- 小学3年生以上
- 「作りたいのにできない」と悔しがっている
- 「教えて」と自分から言える
私が元プログラマーの目線でカリキュラムを検証した教室は、別の記事にまとめています。教室選びの参考にしてみてください。
プログラミング教室を始めるタイミングまとめ
- 教室の対象年齢はバラバラ。多いのは小学2〜3年生から
- ただし対象年齢は「下限」であって「始めどき」ではない
- 基準は年齢ではなく、文字が読めるかどうか
- 本人が「やりたい」と言っていないなら、やらせなくていい
- やりたいと言っているなら、まず家で作らせてみる
- 詰まったときに「まだ作りたい」と言うなら、教室を検討していい
「何歳だから始める」ではなく、「今のその子に必要かどうか」で考えれば大丈夫です。

子どもの「これ作りたい」は、けっこう急に来ます。その時に動けるように、判断の基準だけ持って帰ってもらえたら嬉しいです。




コメント