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「なぜ?」を大切にしたいとわかっていても、実際にどう関わればいいのかわからない。
そんな方に向けて、この記事では今日からすぐ使える声かけ・遊びを具体的に紹介します。
難しいことは何もありません。日常のちょっとした関わり方を変えるだけで、子どもの考える力はぐっと伸びていきます。
筆者は教育学部出身・元プログラマーの2児のママです。1歳・5歳を育てながら実際に試してきた方法だけをお届けします。
「考える力」を育てる声のかけ方5選

「考える力」を育てるために意識しているポイントは次の5つです。
- 「すごいね」だけで終わらせず、「何」が「どう」すごいのか具体的に伝える
- すぐに答えを教えずに「どう思う?」と考えを引き出す
- わからない時はごまかさず、「一緒に調べよう」と伝える
- 行き詰まったら答えではなくヒントを出す
- 間違えても責めない、個性的な回答が来ても笑わない
順番に解説しますね。
①「すごいね」を「どこがすごいか」に変える
子どもがブロックを完成させたときや、パズルができたときに、「すごいね!」「上手だね!」と褒めることはありませんか?
褒めること自体はとても大切です。ただ、「すごいね!」だけだと、何がよかったのかは伝わりません。
子どもは「褒められた」という事実だけを受け取って終わってしまい、工夫したポイントを振り返る機会が減ってしまいます。

大人でも、「よかったよ」と言われるより「あの資料のグラフがわかりやすかった」と言われた方が、次も意識して行動できますよね。
我が家の実例を紹介しますね。
5歳の息子と一緒に数直線を使って足し算引き算の概念を学んでいました。息子が「0-2=-2」と正解したとき、「すごいね」ではなく「0より小さい数字があるってわかったのがすごいね」と伝えました。
すると息子はにっこりして、その後も数直線を使って自分でどんどん試すようになりました。
子どもも、何がすごかったかがわかると、できたことが自信になり、次も意識して考え行動するようになります。
💬 声かけ例
- 「自分で気づいたのがすごいね」
- 「諦めずにもう1回やってがんばってるね」
- 「○○がわかってよかったね」
②子どもが「なぜ?」と聞いてきたら「どう思う?」と返す
パズルや問題で手が止まっているとき、「ここに入るよ」「答えは○○だよ」とすぐに教えてしまうことはありませんか?早くできた!と達成するほうが喜ぶだろうと思って、ついやりがちです。
しかし、考える前に答えが与えられると「まず大人に聞けばいい」という習慣がつきやすくなります。
すぐに答えを教えるのではなく、まず「どう思う?」と問い返してみてください。30秒待つだけでも、子どもは自分で考え始めます。
考える力を伸ばすには、正解そのものより「どう考えたか」「なぜそう思ったか」を意識する時間の方が大切です。間違っていても「そう思ったんだね、試してみよう」と受け止めるだけで十分ですよ。
💬 声かけ例
- 「どうしてだと思う?」
- 「やってみたらどうなると思う?」
- 「他にも方法はないかな?」
③「一緒に調べよう」と言える親になる
答えがわからないときにごまかさず「一緒に調べよう」と言える姿は、それ自体が大切な学びになります。
なぜなら親が知らないことを認めて調べる姿を見ることで、子どもは「わからなくても調べればいい」と学ぶからです。
我が家では、川沿いを歩いていて鳥の名前がわからなかったとき、図鑑を使って一緒に調べました。「しっぽが白いからこの鳥じゃないね」「大きさが少し違うかも」と話しながら絞り込んでいく過程で、観察力と論理的に考える力の両方が育っているのを感じました。
💬 声かけ例
- 「ママもわからないから一緒に調べよう」
- 「図鑑で探してみようか」
- 「どこを見ればわかるかな?」
④行き詰まったら「次の一歩」だけ示す
子どもが考えている途中で行き詰まったとき、答えを教えてしまうとそこで考えることを止めてしまいます。一方、放置しすぎると考えることを諦めてしまいそうな場面ってありますよね。
そのような場面では「次の一歩」だけ示してみてください。
たとえば我が家では、息子がマイナスの概念を知りたがっていたので最初に教えたあと、試しに「2-5はいくつだ?」と問題を出してみたらつまずいていました。その時、私は数直線を描いて「0より1つ小さい数はどこかな?」「じゃあ2つ少ないとどうなる?」とヒントを出しました。
すると自分でマイナスの概念をつかんだのか、自力で計算できるようになりました。答えをすぐに教えるのではなく、考えるきっかけを残すことで、子どもは自分で試したり次の行動を考えたりしやすくなります。
💬 声かけ例
- 「ここまではどうだった?」
- 「1つ前に戻るとどうなる?」
- 「ヒントを1つだけ出そうか?」
⑤間違えても笑わない・責めない
何度も同じミスをされたとき「だから言ったじゃん」と言ってしまうことはありませんか?また、コップをこぼしたときや、おもちゃを散らかしたときに「なんでそんなことするの!」と強い口調で叱ってしまうことも。

覚えてほしい気持ちがあるからこそ、つい出てしまいがちです…。自分にも余裕がないタイミングでやられると余計に怒っちゃうんですよね😢
失敗が責められる環境では、子どもは試すこと自体を避けるようになります。強く叱られると「どう考えるか」より「怒られないこと」を優先しやすくなり、挑戦する機会が減ってしまいます。
「こぼれちゃったね、どうすればよかったかな?」「惜しかったね、次はどうしてみる?」と一緒に考える方向に切り替えてみてください。失敗は考える力が育つ最高の素材です。

とはいえ余裕がないときは本当に難しい対応です…😂 まずは余裕があるときだけでもやってみてください。
我が家では飲み物をこぼしてしまっても「こぼれちゃったね」と伝えるだけにしています。すると「どうすればいい?」と自分で考え、1歳の娘でもタオルを持ってきて拭こうとするようになりました。
💬 声かけ例
- 「そっか、じゃあどうしたらうまくいくかな?」
- 「惜しかったね、もう1回やってみよう」
- 「失敗したからこそわかったことがあるね」
年齢別!考える力が伸びる遊び8選(0〜6歳)

幼児期の遊びは、考える力を育てるための最高の場です。
年齢ごとに「今伸びやすい力」が変わるため、発達段階に合わせた遊びを取り入れると、子どもが挑戦しやすくなります。発達に応じたおもちゃは値段が高いイメージがありますが、普段家で使っている物でも十分代用できますよ。
ここでは、考える力を伸ばすのに役立つ遊びを年齢別に8つ紹介します。
0〜1歳:触って気づく「感覚遊び」3選
この時期は「触る・聞く・見る」など五感を通じて世界を知る感覚遊びが中心です。
① 手作りマラカス
R-1のような小さい容器に米やビーズを入れたマラカスがおすすめです。2つ作って中身を変えると、「こっちはシャカシャカ、あっちはカラカラ」と音の違いを感じられます。
耳で音の違いに気づく経験は、赤ちゃんの頃から「違いに気づく力」の基礎を育てるきっかけになります。感覚とことばがつながりやすくなるよう「こっちのほうが高い音だね」と声をかけてみてください。
② 水・砂・泥の感触遊び
冷たい・温かい・ドロドロ・サラサラ。なんでも口に入れる時期が終わったら、自然のものに直接触れる経験をぜひさせてみてください。
汚れを気にせず思い切り触らせてあげるのがポイントです。触る・色を見るといった感覚の経験を重ねることが、ものの違いに気づく力やことばで表現する力の土台になっていきます。
③ 布や素材の違いを触って気づく
ふわふわ・ざらざら・つるつる。布や毛布、タオル、ビニール、木のトレーなど、身近な素材を並べて触らせます。
「こっちはふわふわだね」「こっちはざらざらしてて硬いね」「こっちはつるつるで冷たいね」と、触った感覚をそのまま言葉に置き換えてみてください。感覚とことばが結びつくことで、大きくなったときに感覚の違いをことばで表現しやすくなっていきます。
2〜3歳:試せる「原因と結果遊び」2選
2〜3歳の時期は「AをしたらBになる」という因果関係を、体験を通して学びやすくなる段階です。
① ペットボトル浮き沈み遊び
空のペットボトルと水を入れたペットボトルをお風呂に持ち込みます。「これは浮く?それとも沈む?」と予想してから実際に湯舟に浮かせてみます。
水の量を変えながら何度か試すと、「重いと沈みやすい」「軽いと浮きやすい」など、浮き沈みと重さの関係を体感でたどりやすくなります。
我が家では、この遊びをしていたところ、息子は「半分にしたら?」「ちょっとだけ減らしたら?」「満タンにしたらどうなる?」と、自分でどんどん試していきました。
② 積み木くずし
高く積んでは崩してみたり、「どこまで高く積めるかな」「どのブロックをどこに置くと倒れにくくなるかな」と試行錯誤しながら遊ぶと、空間やバランスの関係性を感覚で学びやすくなります。
「崩れたね、どうして倒れたんだろうね?」と声をかけるだけで、自分で原因を考えるきっかけになります。
4〜6歳:考える「問いかけ遊び」3選
4〜6歳の時期は「なぜ?」が深まり、仕組みや理由への興味が出てきます。
① バードウォッチング
公園や川沿いで鳥を観察して図鑑で調べます。「しっぽの色は?」「大きさはどのくらい?」と特徴を言葉で確認しながら種類を絞り込む作業は、観察力と論理的に考える力の両方を育てるきっかけになります。
我が家では「しっぽが白いからこの鳥じゃないね」「大きさがちょっと違くない?」と言いながら一緒に図鑑をめくって鳥の名前を調べました。今では鳥を見つけると、記憶の中にいる鳥と比べながら違いを見つけています。
② 数直線遊び
数直線を紙に描いて、足し算・引き算を体感します。「3から2つ戻るとどこに着く?」という問いかけが、数の順序や増減の概念を感覚的に理解しやすくなります。
息子は、数直線を通じて「0より小さい数」にも自然に触れることで、マイナスの概念を少しずつ理解していきました。数直線は数が直線状のどこにあるかや、どれだけ離れているかを視覚的に見せてくれるので、子どもが数字の意味をイメージしやすくなります。
③ 料理の手伝い
「小麦粉を100グラム計って」「ホットケーキの材料を混ぜよう」「レタスを同じぐらいの大きさにちぎって」など、量・順序・形を意識させる指示をしながら、一緒に料理をしてみましょう。
量や手順、出来上がりがどうなるかを意識させていくと、予測・調整・計画といった力が自然に育ちやすくなります。こぼしたり量を間違えたりした経験も含めて、「次はどうすればよいか」を考えるきっかけになります。
年齢ごとに合った声かけと遊びで考える力を育てよう

この記事では、考える力を育てる5つの声かけと年齢別遊び8選を紹介しました。
- 「すごいね」は「何がどうすごいか」に変えるだけで子どもの意識が変わる
- 答えを教えず「どう思う?」と返すだけで考える時間が生まれる
- 0〜6歳の遊びは日常にあるもので十分
- 失敗しても責めない・笑わない環境が挑戦を続けさせる
今日一番やりやすそうな声かけを1つだけ試してみてください。それだけで子どもの反応は変わってきますよ。
前の記事で解説した「理系脳とは何か」を踏まえて読むと、さらに理解が深まります。
考える力を育てるのにおもちゃがとても役立ちます。
おもちゃについてもっと知りたい方は、こちらの記事も合わせて読んでみてくださいね。




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