子どもの理系脳の鍛え方|元プログラマーママが実践する声かけ・遊び

考える力の育て方
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すまま

5歳・1歳を育てる、教育学部出身の元プログラマーママ

大学で教育を学び教職を目指した後、教育現場向けソフトウェアの開発に携わる。教育×ITの両方を知る視点から「考える力はどう育てるか」を日々研究・実践中。
現在は1歳・5歳の2児を育てながら、実際に試した知育おもちゃ・教材・声かけ方法を発信しています。

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理系脳を育てたいけど、どうすればいいかわからない。

そう感じている方は多いと思います。
子どもに付き合ってあげたくても、どんな声かけが正解なのか、どんな遊びが効果的なのか、調べるほど情報が多くて迷ってしまいますよね。

本記事では、次の内容について解説します。

  • 理系脳を育てるメリット
  • 年齢別・考える力が伸びる遊び(0〜6歳)
  • おもちゃ選びと環境づくりのポイント

実際に理系で学習し、理系脳を使う仕事をしていた経験と、1歳・5歳の2児を育てる子育て経験から、家庭で実際に試してきた方法だけを紹介します。

文系のパパ・ママでも出来る事ばかりです!

① 理系脳とは何か

理系脳の本質は「問いを立て・考え・試す」力です。理系科目の点数の良し悪しは関係ありません。

文系・理系関係なく、どの子でも理系脳の芽を持っていそうですよね!

詳しくはこちらで解説しています。

② なぜ今、子どもの理系脳を鍛える必要があるのか

暗記や反復計算は、今やAIが得意な領域です。

今後の仕事はAIに取られるとも言われていますが、「そもそも何を問題にするか」を考えること(問題提起)や、答えのない問いにどう向き合うかは、これからも苦手な分野です。
そういう場面では、まだまだ人間の出番です。

問題提起する力や問いに向き合う力はまさに、理系脳の「問いを立てて・考え・試す」力と同じなんですよね。

幼児期から理系脳を鍛えられれば、子どもたちが大きくなった頃のAI化社会で強い力を発揮できるようになりますよ。

③ 理系脳を鍛えるメリット3つ

理系脳を鍛えることで身につくメリットは次の3つです。

  • 論理的思考力が身につく
  • AI時代に必要な力が育つ
  • 数値感覚が高まる

順番に解説しますね!

論理的思考力が身につく

「AをしたらBになる」という因果関係を日ごろから経験していると、論理的に考える力が育ちます。この力がつくと、算数の文章題を順番に解けるようになるだけでなく、困ったことがあったとき「なぜこうなった?」と原因を自分で探し、人に話すときも「なぜなら〜」と理由を伝えられる子になります。

プログラマーとして仕事をしていたとき、論理的に考える力がある人はスキルが高く、多くの仕事をこなせていました。

AI時代に必要な力が育つ

答えがない場面で「どうすればいいか」を自分で考えて動ける力が育ちます。この力がある子は、学校で「正解が一つじゃない」課題に強くなるだけでなく、将来はAIを使う側としてより活用できる方法を考えられる人材になります。

AI時代に求められるのは、「自分で問いを立てて動く」力です。「なんでそう思うの?」「どうしたらうまくいくかな?」と答えを与えない声かけを続けることで、自分で考える習慣をつけられます。

数値感覚が高まる

日常で数を意識する経験が、数値感覚につながります。数値感覚とは、数を感覚的に捉える力のことです。この力がつくと、算数の計算はもちろん、お金の大小・時間の見積もり・データ分析まで、日常のあらゆる場面での数字が感覚でわかる子になります。

「どっちが多い?」「これ何個ある?」「どのくらいの重さかな?」と日常の中で量や数を意識する問いかけを繰り返すことで、数の感覚が体感として身についていきます。

数値感覚がないと、中学生になったときに「1の1つ小さい数は0、そのもう一つ小さい数は-1」という概念がピンとこず、その後の学習で躓いてしまっている子も多いのを実感しています。

逆に幼児期から数を感覚的に扱ってきた子は、この感覚が自然にあります。算数の得意・不得意は、こういった幼児期の積み重ねが土台になっています。

わが家でも数直線を使って遊んでいたところ、息子は「0より小さい数」の存在に自然に気づき、マイナスの概念を少しずつ理解していきました。

「考える力」を育てる声のかけ方5選

「考える力」を育てるために意識しているポイントは次の5つです。

  • 「すごいね」だけで終わらせず、「何」が「どう」すごいのか具体的に伝える
  • すぐに答えを教えずに「どう思う?」と考えを引き出す
  • わからない時はごまかさず、「一緒に調べよう」と伝える
  • 行き詰まったら答えではなくヒントを出す
  • 間違えても責めない、個性的な回答が来ても笑わない

順番に解説します!

①「すごいね」を「どこがすごいか」まで解説する

子どもがブロックを完成させたときや、パズルができたときに、「すごいね!」「上手だね!」と褒めることはありませんか?

褒めること自体はとても大切です。ただ、「すごいね!」だけだと、何がよかったのかは伝わりません。

子どもは「褒められた」という事実だけを受け取って終わってしまい、工夫したポイントを振り返る機会が減ってしまいます。

大人でも、「よかったよ」と言われるより「あの資料のグラフがわかりやすかった」と言われた方が、次も意識して行動できますよね。

【我が家の実例】

5歳の息子と一緒に数直線を使って足し算引き算の概念を学んでいました。息子が「0-2=-2」と正解したとき、「すごいね」ではなく「0より小さい数字があるってわかったのがすごいね」と伝えました。

すると息子はにっこりして、その後も数直線を使って自分でどんどん試すようになりました。

子どもも、何がすごかったかがわかると、できたことが自信になり、次も意識して考え行動するようになります。

②子どもが「なぜ?」と聞いてきたら「どう思う?」と返す

パズルや問題で手が止まっているとき、「ここに入るよ」「答えは○○だよ」とすぐに教えてしまうことはありませんか?早くできた!と達成するほうが喜ぶだろうと思って、ついやりがちです。

しかし、考える前に答えが与えられると「まず大人に聞けばいい」という習慣がつきやすくなります。

何か質問されてもすぐに答えを教えるのではなく、まず「どう思う?」と問い返してみてください。30秒待つだけでも、子どもは自分で考え始めます。

考える力を伸ばすには、正解そのものより「どう考えたか」「なぜそう思ったか」を意識する時間の方が大切です。間違っていても「そう思ったんだね」「じゃあその考えを試してみよう」と受け止めるだけで十分ですよ。

③「一緒に調べよう」と言える親になる

答えがわからないときにごまかさず「一緒に調べよう」と言える姿は、それ自体が大切な学びになります。

なぜなら親が知らないことを認めて調べる姿を見ることで、子どもは「わからなくても調べればいい」と学ぶからです。

我が家では、川沿いを歩いていて鳥の名前がわからなかったとき、図鑑を使って一緒に調べました。「しっぽが白いからこの鳥じゃないね」「大きさが少し違うかも」と話しながら絞り込んでいく過程で、観察力と論理的に考える力の両方が育っているのを感じました。

④行き詰まったら「次の一歩」だけ示す

子どもが考えている途中で行き詰まったとき、答えを教えてしまうとそこで考えることを止めてしまいます。一方、放置しすぎると考えることを諦めてしまいそうな場面ってありますよね。

そのような場面では「次の一歩」だけ示してみてください。

たとえば我が家では、息子がマイナスの概念を知りたがっていたので最初に教えたあと、試しに「2-5はいくつだ?」と問題を出してみたらつまずいていました。その時、私は数直線を描いて「0より1つ小さい数はどこかな?」「じゃあ2つ少ないとどうなる?」とヒントを出しました。

すると自分でマイナスの概念をつかんだのか、自力で計算できるようになりました。答えをすぐに教えるのではなく、考えるきっかけを残すことで、子どもは自分で試したり次の行動を考えたりしやすくなります。

⑤間違えても笑わない・責めない

何度も同じミスをされたとき「だから言ったじゃん」と言ってしまうことはありませんか?また、コップをこぼしたときや、おもちゃを散らかしたときに「なんでそんなことするの!」と強い口調で叱ってしまうことも。

覚えてほしい気持ちがあるからこそ、つい出てしまいがちです…。自分にも余裕がないタイミングでやられると余計に怒っちゃうんですよね😢

失敗が責められる環境では、子どもは試すこと自体を避けるようになります。強く叱られると「どう考えるか」より「怒られないこと」を優先しやすくなり、挑戦する機会が減ってしまいます。

「こぼれちゃったね、どうすればよかったかな?」「惜しかったね、次はどうしてみる?」のように、一緒に考える方向に切り替えてみてください。

失敗は考える力が育つ最高の素材です。

とはいえ余裕がないときは本当に難しい対応です…😂 まずは余裕があるときだけでもやってみてください。

我が家では飲み物をこぼしてしまっても「こぼれちゃったね」と伝えるだけにしています。すると「どうすればいい?」と自分で考え、1歳の娘でもタオルを持ってきて拭こうとするようになりました。

年齢別・理系脳を鍛える遊び8選

幼児期の遊びは、考える力を育てるための最高の場です。

年齢ごとに「今伸びやすい力」が変わるため、発達段階に合わせた遊びを取り入れると、子どもが挑戦しやすくなります。発達に応じたおもちゃは値段が高いイメージがありますが、普段家で使っている物でも十分代用できますよ。

ここでは、考える力を伸ばすのに役立つ遊びを年齢別に紹介します。

0〜1歳:触って気づく「感覚遊び」

この時期の赤ちゃんにとって、遊びはすべて「実験」です。
触れて気づく・聞いて違いに気づく・見て追いかける。
この「気づきの積み重ね」が、のちの「なぜ?」という探究心の土台になります。

① マラカス

R-1のような小さい容器に米やビーズを入れたマラカスがおすすめです。2つ作って中身を変えると、「こっちはシャカシャカ、あっちはカラカラ」と音の違いを感じられます。

耳で音の違いに気づく経験は、赤ちゃんの頃から「違いに気づく力」の基礎を育てるきっかけになります。感覚とことばがつながりやすくなるよう「こっちのほうが高い音だね」と声をかけてみてください。

市販のおもちゃなら、オーボールラトルも同じ感覚で楽しめます。

② 水・砂・泥の感触遊び

冷たい・温かい・ドロドロ・サラサラ。なんでも口に入れる時期が終わったら、自然のものに直接触れる経験をぜひさせてみてください。

汚れを気にせず思い切り触らせてあげるのがポイントです。触る・色を見るといった感覚の経験を重ねることが、ものの違いに気づく力やことばで表現する力の土台になっていきます。

③ 布や素材の違いを触って気づく

ふわふわ・ざらざら・つるつる。布や毛布、タオル、ビニール、木のトレーなど、身近な素材を並べて触らせます。

「こっちはふわふわだね」「こっちはざらざらしてて硬いね」「こっちはつるつるで冷たいね」と、触った感覚をそのまま言葉に置き換えてみてください。感覚とことばが結びつくことで、大きくなったときに感覚の違いをことばで表現しやすくなっていきます。

おもちゃを使うなら、タグハンカチや布絵本が素材の種類が豊富でおすすめです。

2〜3歳:試せる「原因と結果遊び」

この時期の子どもは、何でも「やってみたい」が先に来ます。押したら動く、入れたら音がなる、倒れた、また積もう。この「試して確かめる」くり返しの中に、科学者と同じ思考の入り口があります。

① ペットボトル浮き沈み遊び

空のペットボトルと水を入れたペットボトルをお風呂に持ち込みます。「これは浮く?それとも沈む?」と予想してから実際に湯舟に浮かせてみます。

水の量を変えながら何度か試すと、「重いと沈みやすい」「軽いと浮きやすい」など、浮き沈みと重さの関係を体感でたどりやすくなります。

我が家では、この遊びをしていたところ、息子は「半分にしたら?」「ちょっとだけ減らしたら?」「満タンにしたらどうなる?」と、自分でどんどん試していきました。

② 積み木くずし

高く積んでは崩してみたり、「どこまで高く積めるかな」「どのブロックをどこに置くと倒れにくくなるかな」と試行錯誤しながら遊ぶと、空間やバランスの関係性を感覚で学びやすくなります。

「崩れたね、どうして倒れたんだろうね?」と問いを与えるような声かけを心がけることで、自分で原因を考えるきっかけになります。

2-3歳はブロックおもちゃもおすすめです。良かったらこちらの記事も参考にしてみてください。

4〜6歳:考える「問いかけ遊び」

「なんでそうなるの?」が止まらなくなる時期です。この時期の「なぜ?」は単なる好奇心ではなく、自分なりの仮説を立てて世界を理解しようとするサインです。答えをすぐ教えるより、一緒に考える時間を大切にしてみてください。

① バードウォッチング

公園や川沿いで鳥を観察して図鑑で調べます。「しっぽの色は?」「大きさはどのくらい?」と特徴を言葉で確認しながら種類を絞り込む作業は、観察力と論理的に考える力の両方を育てるきっかけになります。

我が家では「しっぽが白いからこの鳥じゃないね」「大きさがちょっと違くない?」と言いながら一緒に図鑑をめくって鳥の名前を調べました。今では鳥を見つけると、記憶の中にいる鳥と比べながら違いを見つけています。

② 数直線遊び

数直線を紙に描いて、足し算・引き算を体感します。「3から2つ戻るとどこに着く?」という問いかけが、数の順序や増減の概念を感覚的に理解しやすくなります。

息子は、数直線を通じて「0より小さい数」にも自然に触れることで、マイナスの概念を少しずつ理解していきました。数直線は数が直線状のどこにあるかや、どれだけ離れているかを視覚的に見せてくれるので、子どもが数字の意味をイメージしやすくなります。

数直線は紙に描けばすぐ始められます。アナログ時計のおもちゃも、数が並んでいる感覚を視覚でつかむのに同じ効果があります。

③ 料理の手伝い

「小麦粉を100グラム計って」「ホットケーキの材料を混ぜよう」「レタスを同じぐらいの大きさにちぎって」など、量・順序・形を意識させる指示をしながら、一緒に料理をしてみましょう。

量や手順、出来上がりがどうなるかを意識させていくと、予測・調整・計画といった力が自然に育ちやすくなります。こぼしたり量を間違えたりした経験も含めて、「次はどうすればよいか」を考えるきっかけになります。

おもちゃの選び方については、こちらの記事も参考になると思います。気になる方は併せてご覧ください。

0〜6歳の理系脳は「習い事」より「おもちゃ×遊び環境」で育つ

教育学部を卒業後、プログラマーとして働いてきた私が思うのは、0〜6歳の理系脳を育てるために、習い事を急ぐ必要はないということです。大切なのは、子どもが自分で考え、試し、失敗できる「遊び環境」を整えること。幼児期は知識を教え込む時期ではなく、試行錯誤を楽しむ力を育てる時期です。

幼児期に習い事を急がなくていい理由

0〜6歳の子どもは大人から教わるよりも、自分で体験したことから多くを学びます。好きでないことは続かないし、定着もしません。

幼児期の脳は、楽しいと感じた体験を繰り返すことで神経回路が強化されていきます。「こうしたらどうなるかな?」「もう一回やってみよう」という繰り返しの中で、考える力や問題解決力が育っていきます。

もちろん、プログラミング教室や幼児塾が悪いわけではありません。ですが、小学校に入って大きくなってから、やりたいと感じてから始めても十分間に合います。

むしろ、習い事を始めてからぐんと伸びやすいのは、幼児期にたくさん試行錯誤してきた子です。

理系脳が育つ環境の作り方

理系脳を育てたいと思った時、高価な教材も習い事も必要ありません。自宅の環境を整えるだけで十分です。なぜなら、子どもは「試したい」と思えば大人から声掛けをすることなく、自分で勝手に動くからです。

大人が教え込むより、自分で気づいて動いた体験の方がはるかに定着します。つまり親の役割は「教える」ではなく「試したくなる環境を用意する」ことです。環境には「空間」と「道具」の2つがあります。2つの環境を整えましょう。

①空間を整える

まずは子どもが自由に試せる環境を作りましょう。

おもちゃを自分で取り出せる場所に置く、少しくらい散らかっても怒らない、「どうなるかな?」という挑戦を否定しないといった環境があるだけで、自分から動き始めますよ。

② 道具を整える

もうひとつ大切なのが、道具・おもちゃ選びです。道具が変わると、子どもの遊び方も変わります。積み木・ブロック・パズル・ボール転がしなど、正解が一つではないおもちゃは理系脳の土台づくりにぴったりです。

おもちゃ選びで失敗しない方法

とはいえ、おもちゃ選びは意外と難しいですよね。「知育によさそう」と思って買ったのに遊ばなかったり、逆に期待していなかったおもちゃに夢中になったりすることも珍しくありません。

そのため、最初から年齢に合ったおもちゃを購入するより、まずおもちゃを借りて遊ぶか確認する方法もアリだと思っています。

【日本サブスク大賞2024受賞】知育玩具のサブスクリプション 【Cha Cha Cha】 なら、月齢や発達に合わせたおもちゃを選んでもらえるので、「何を選べばいいかわからない」という家庭でも始めやすいです。実際に遊んでみて、子どもが気に入ったものだけ購入を検討できるのも大きなメリット。

我が家も実際に利用していますよ!様子が気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください。

年齢ごとに合った声かけと遊びで考える力を育てよう

子どもの理系脳を鍛えることで、これからのAI時代を生き抜く子どもに育ちます。

この記事では、理系脳の鍛え方・育て方について次のことを解説しました。

  • 理系脳とは「考えて、試して、また考える」力のこと。特別な才能ではなく、日常の関わりで育てられる
  • 論理的思考力・AI時代に必要な力・数値感覚の3つが育つと、算数や日常のあらゆる場面で力を発揮するようになる
  • 大事なのは親の関わり方。「どう思う?」「なんでだと思う?」の声かけだけで、子どもの考える力は変わってくる
  • 0〜6歳は習い事より遊びで十分。楽しく試行錯誤できる環境を整えることが、理系脳の一番の土台になる

すぐに関わり方を変えるのはなかなか難しいと思いますが、まずは一番試せそうなものから挑戦してみてください。

理系脳を育てるのにおもちゃがとても役立ちます。おもちゃについてもっと知りたい方は、こちらの記事も合わせて読んでみてくださいね。

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