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「どの絵本を選べばいいかわからない」「読み聞かせって正直どうすればいいの?」
絵本コーナーに行くと種類が多すぎて、結局何を買えばいいかわからなくなりますよね。
この記事では、考える力が育つ絵本の選び方3つと、読み聞かせのコツ3つを紹介します。特別な教育法や難しい知識は必要ありません。日常の読み聞かせをちょっと意識するだけで、子どもの考える力はぐっと伸びていきます。
教育学部出身・元プログラマーの2児のママである筆者が、1歳・5歳を育てながら実際に試してきた方法だけをお届けします。
なお、考える力を育てる声かけ・遊び・おもちゃについては、こちらのシリーズで詳しく解説しています。あわせて読むとより理解が深まりますよ。
考える力が育つ絵本の選び方

絵本選びに迷ったときに意識してほしいポイントは3つです。

順番に解説しますね!
選び方① リアルな本を選ぶ
考える力を育てる絵本選びで最初に意識してほしいのが「リアルさ」です。
の2つの観点で選ぶと、子どもの考える力により働きかけやすくなります。
選び方①-1 絵がリアルに描かれた絵本を選ぶ
絵がリアルに描かれた絵本は、子どもの認知発達に効果的だとされています。
研究によると、15〜18か月(1歳3ヶ月~1歳6ヶ月)の乳幼児は絵本で見たものを現実のものとして認識できることがわかっています。
特に、絵が実物に近いほど現実のものであると認識がしやすくなるとされています(Ganea, Pickard & DeLoache, 2008)。
つまり、リアルな絵の絵本を読むと、子どもは現実世界で同じものを見たときに「あ、絵本のやつだ!」とつなげやすくなります。

絵と現実をつなげることに意味があるの?

実はとても大事なことなんです!
絵本と現実がつながることで「これは何だろう?」「なんでこうなってるんだろう?」という観察や疑問が自然に生まれやすくなります。
この観察と疑問の繰り返しが、考える力の土台になっていきます。
選び方①-2 お話の内容もリアルなものを意識する
絵だけでなく、お話の内容が現実に近いかどうかも重要なポイントです。
アメリカで行われた研究(Child Development誌 2011年)では、3〜5歳児にリアルな内容の絵本とファンタジー要素の強い絵本を読み聞かせた結果、リアルな内容の絵本を読んだ子の方が、問題解決スキルを現実の場面で活用しやすい傾向にあるそうです。
現実に近いストーリーの方が、絵本で学んだことを実際の生活に活かしやすいということですね。
そう聞くと「動物がしゃべったり、おばけが出てくるファンタジー絵本はNGなの?」と心配になりますよね。
子どもがファンタジー絵本大好きで毎晩読んでいる…という方も多いと思います。
でも心配しなくて大丈夫です!
東北大学の研究(Pediatric Research 2026年)では、読み聞かせの頻度が高い子どもほど、言葉・運動・社会性など幅広い発達領域で良い影響が見られることがわかっています。
つまり、絵本の内容よりも親子で一緒に楽しみ続ける方が大切ということです。

我が家でも二人ともおばけの絵本が大好きで毎晩読んでいます😂 気になる場合は「おばけなんていないのにね!」「動物はしゃべらないよねぇ!」とツッコミを入れながら読むのも楽しいですよ。
現実とのつながりは意識しつつ、子どもが好きな絵本を一緒に楽しむのが一番ですね。
選び方② 子どもの「今の興味」に合わせて選ぶ
どんなに良い絵本でも、子どもが興味を持てなければ意味がありません。
興味が出たタイミングで買うのが一番効果的です。
興味があるときは記憶への定着が早く、楽しみながら自然に吸収していくからです。
我が家でこんな経験がありました。年末にばあばと「来年は午年だね~」なんて会話をしていたら、息子が「なんでうまなの?」興味を持ちました。十二支は「ねうしとらうだよ~」と伝えたら、「なんでネウシトラウなの?」と聞いてきたので、十二支のはじまりの絵本を買ったところ、あっという間にネウシトラウタツミウマヒツジサルトリイヌイ…と全部言えるようになったんです。
一方で、興味がないときに与えても見向きもされません。

数年前に良かれと思って購入したのに、いまだに2-3回しか読んでない本もざらにあります…(笑)。
といった本は、ぜひ家にも取り入れてみてください。あっという間に内容を覚えてしまいますよ。
選び方③ 日常会話より少し難しい語彙が入っているものを選ぶ
絵本には、日常会話ではなかなか出てこない言葉がたくさん入っています。
「はやし」「おさんぼう」「つづら」など、普段の生活では使わない言葉を自然に学べるのが絵本の大きな魅力です。
特に昔話は、現代の日常会話ではほとんど使われない古い言葉が豊富に出てきます。
こうした言葉に繰り返し触れることで、子どもの語彙力は自然に上がっていきます。
研究でも「読み聞かせの習慣がある子どもは、されていない子と比べて語彙の伸びが大きい」というデータが示されています。
ただし、難しすぎる内容だと理解が追いつかず、楽しめなくなってしまいます。

大人でも同じで、難しすぎる本は頭に入りにくいですよね。
最後まで楽しんで読み切れるレベルを意識して選ぶのがポイントです。
ひとつの目安は子どもが「もう一回読んで」と言うかどうか。
子どもにとってちょうどいいレベルの証拠です。繰り返し読むことで語彙や内容がどんどん定着していきますよ。
考える力をつけるための読み聞かせのコツ3選

絵本の選び方と同じくらい大切なのが、読み聞かせの仕方です。読み聞かせのコツは次の3つです。
同じ絵本でも、読み方を少し意識するだけで子どもの吸収が大きく変わりますよ。
コツ① 読む順番・ルーティンを作る
毎晩同じ順番で絵本を読むルーティンを作ることが、子どもの安心感と集中力を育てます。
そもそも、子どもは毎日のルーティンがあることで安心感を持ちやすくなります。
絵本も同様で、読む順番に予測できる流れがあると、子どもは安心して話に入り込めるため内容の理解も深まります。
我が家では息子が毎晩5冊を決まった順番で読みたがります。「まずこれ、次にこれ、最後はこれ」という順番が決まっていて、その順番が崩れると嫌がります。

5冊は正直しんどいときもあります(笑)。ですが、本人が「この順番で読みたい」という気持ちを大切にしています。
面白いのは、その順番がたまに変わることです。あるとき突然「今日はこの順番で」と変わって、しばらくその順番が続く。
子どもなりに「今はこの絵本の気分」というものがあるんだなと感じています。
読む順番が決まっていなくても、「寝る前に読む」「お昼寝前に読む」という時間のルーティンだけでも十分です。
ぜひ続けやすい形でルーティン化してみてください。
コツ② 「淡々と読む」か「会話しながら読む」かは子どもの反応で決める
読み聞かせには大きく「淡々と読む」「会話しながら読む」の2つのスタイルがあります。
どちらが正解というより、子どもの反応を見て使い分けるのがポイントです。
我が家では、子どもが集中して聞いているときはそのまま読み続けて、反応があったときだけ「どう思う?」と返したり、会話を広げるようにしています。
淡々と読む方がいい場面
子どもが集中して静かに聞いているときは、淡々と読み続けるのがおすすめです。
親が声色を使いすぎたり「ここが大事だよ」と演出しすぎると、子どもが自分で感じ取る余地がなくなってしまうからです。
子ども自身が「怖い」「面白い」「不思議だな」と感じる機会を大切にするために、集中しているときはそのまま読み続けるのがおすすめです。
会話しながら読む方がいい場面
「これは何?」「なんで?」と子どもが反応しているときは、会話を広げるチャンスです。
子どもは絵本の世界と自分の身の回りをつなげながら、世界への認識を広げていきます。
「そうだね、これはリンゴだね」「なんでだと思う?」と返すだけで、絵本が単なる読み物から考える力を育てるきっかけに変わりますよ。
コツ③ 絵本の世界を日常に持ち込む
絵本で読んだことを現実の遊びや体験につなげると、理解がぐっと深まります。
絵本の世界と現実がつながることで、子どもは知識を使える形に変えていくからです。
我が家でこんなことがありました。
「ゾウくんのさんぽ」は、ぞうくんの背中に他の動物が次々と乗っかって散歩する絵本です。ある日、百均で水に入れると膨らむ動物スポンジを見つけました。するとさっそくお風呂に持ち込んで「ゾウくんの背中に乗せて散歩しよう!」と遊び始めたんです。
絵本の内容を覚えていて、現実の遊びに応用していました。
日常の中で「あの絵本みたいだね」と声をかけるだけで、絵本の理解が何倍にも深まりますよ。
よくある質問(FAQ)

- QQ1. 何冊読めばいいですか?
- A
冊数より継続の方が大切です。毎晩1冊でも、週に数回でも、続けることに意味があります。繰り返し読むことで、言葉やストーリーの理解が深まり、考える力の土台が少しずつ積み上がっていきますよ。
- QQ2. 図書館と購入どちらがいいですか?
- A
図書館は気軽に試せますし、購入すれば家で繰り返し読めるので、どちらもメリットがあります。子どものタイプに合わせて使い分けてみてください。

我が家は購入派です。息子が見た本はすべて自分の手元に置いておきたいタイプで、同じ絵本を何度も読み返すんですよね…。
- QQ3. 読み聞かせは何歳まで続ければいいですか?
- A
終わりの年齢はありません。小学生以降でも、一緒に本を読んで感想を話す時間が対話力と思考力の土台になります。
「読んで」と言わなくなってきたら、読み聞かせから「一緒に読む・感想を話し合う」という形に変えていけば、親子で本を楽しむ時間をずっと続けられますよ。
絵本と向き合う姿を観察して、考える力を育てよう

この記事では、考える力が育つ絵本の選び方と読み聞かせのコツを3つずつ紹介しました。
絵本選びも読み聞かせも、難しく考える必要はありません。
「子どもが今興味を持っているか」「もう一回読んでと言うか」この2つを意識するだけで、日常の読み聞かせが考える力を育てる時間に変わっていきます。
今日から1つだけ試してみてください。それだけで子どもの考える力は確実に育っていきますよ。
参考文献
Ziv, M., et al. (2011). Can children use a story to transfer learning? Child Development, 82(5), 1519–1533.
Lysaker, J., et al. (2018). Fantasy and realism in children’s literature. PMC Review.
東北大学(2026). 絵本読み聞かせの頻度と子どもの発達領域への影響. Pediatric Research.
奥村優子(2023).『赤ちゃんは世界をどう学んでいくのか』光文社.


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